「エンジニアの楽園 vim-jp | 日々、とんは語る。」
インターネットが大好きな人の多くは、どこかしらのコミュニティを拠点として活動を続けることが多いです。 僕は2003年からのネットユーザーなのでそこまで古くはないのですが、かつて、はてなダイアリー、IRCなどを拠点として、ネットで活動してきました。現在であれば、Twitter、Qiita、Zennなどを主軸として活動している人が多い印象です。 そんな中、最近僕が最も居心地よく滞在しているコミュニティがvim-jpのSlackです。 なぜvim-jpなのか # 僕を知っている人であれば、「お前はEmacsユーザーだろう?まさかVimに乗りかえたのか?」というツッコミたくなるかもしれませんが、それにはおよびません。なぜなら、いまもEmacsユーザーであることに違いないからです。 では、なぜvim-jpに入っているのか?それは次の理由があるからです。 幅広い分野の話題が可能 # vim-jpは、いわばVimを中心とするさまざまな分野のオタクの集合体であり、日々の話題はVim以外の方がむしろ多いくらいです。 その要因として、Emacsのコミュニティもそうなのですが、エディタに強い思い入れのあるエンジニアはMatzの言うところの環境改善オタクであり、その興味は多岐に渡ります。そして、vim-jpには1600人を越えるメンバーが参加しており、日々200人を越えるアクティブメンバーが活動しています。 その結果、200人を越えるメンバーの興味と知識がループして交差することにより、ケブラーを越える複雑な構造を持つ、高オタク度、高オタク性を持つ結晶になっているのです。 Emacsの話題もワイワイできる度量の深さ # このブログもEmacsを使って書いているわけですが、Emacsを使っている僕がvim-jpでつまはじきにあっているかというと、当然そんなことはありません。 例えば、mattnさんはEmacsの設定ファイルをGitHubに公開していますし、leaf.elの作者のconao3もvim-jpでアクティブに発言して色々な話題で盛り上っています。 そして、極めつけはvim-jpにできたバチカン市国こと#tech-emacsというチャンネルもvim-jpには存在していて、40名以上のメンバーが在籍してEmacsについて楽しく会話しているのです。 世間では、Emacs vs Vimという神話時代の戦争譚がいまだに好まれますが、実際は双方仲良くキャハハ、ウフフしているのが実態なのです。 古き良き雑談文化のインターネット # 古き良きインターネットは各々が強い気持ちを持ち寄り、それをネタに大いに盛り上がる雑談文化があります。この雑談文化こそ、一番インターネット良いところであると個人的には考えています。 ただ、雑談が盛り上がるためには心理的安全性とも言える空気感が不可欠です。少しでも攻撃的な人や、場を乱すような人がいれば、雑談は成立しません。ですが、vim-jpは気軽に雑談できる空気感が成熟していて、居心地よくリラックスして雑談ができます。 そのため、僕も気付けばvim-jpで気軽に雑談をしてしまい、逆に言えば中毒性の高い危険な場所になってしまっています。 vim-jpの素晴しいところ # ここまで、僕がvim-jpにいる理由を伸べてきましたが、今度は客観的に見たvim-jpの素晴しいところを語りたいと思います。 アクティブ率、流量、レスポンス # まずは、やはりメンバーのアクティブ率の高さ、メッセージ流量の多さ、そしてレスポンスの速さが挙げられます。 vim-jpのメンバーは日本在住が多いのですが、グローバルに在籍しているため、昼夜問わずアクティブなメンバーがいます。そして、Vimにかぎらずテクノロジーからライフまで、さまざまな話題のメッセージが24時間ポストされ、それに対して極めて高速なレスポンスがあります。 ポストしても何も反応が得られなければ、チャットに不慣れな人だと何かまずいことを言ってしまったのかと不安になるかもしれません。ですが、vim-jpではそんな心配は杞憂で、いつでもどこでも反応が得られることでしょう。 コミュニケーションは丁寧さよりも速度命なところもあり、特にアップロード最強の人によるReactionの速さは、次元を越える速度となっています。 あらゆるジャンルをカバーする100を越えるチャンネル # 次に挙げられるのは、チャンネル数の多さです。2021年5月20日時点で113のチャンネルがあり、ありとあらゆる話題をカバーしています。 チャンネル名はコミュニティの自治により一部を除いて、プログラミング言語関連の#lang-、技術関連の#tech-、趣味関連の#hobby-、生活関連の#life-、OS関連の#os-、イベント関連の#event-、そして特定の発言を収集する#picked-というプレフィックスで整理されていて、チャンネルが探しやすくなっています。 他にも#hot-channelsにて、日々の発言数ランキングを集計してポストするボットも運用されていて、活発なチャンネルを知ることもできます。 なお、僕も#tech-emacs、#hobby-fashion、#hobby-writingなどのチャンネルを作成していて、誰でも気軽にチャンネルを増やせる空気があります。 パブリック精神 # vim-jp Slackでの発言は登録ページに末尾にありますが、ログを公開しています。と書かれているように、vim-jp/slacklogというサイトで、パブリックチャンネルのログがすべて公開されています。 そのため、とても透明性の高いコミュニティになっています。なので、もしvim-jpに参加してみようかなと思ったら、ログを見るだけですぐに雰囲気を掴むことができます。 また、公開されているからというわけではありませんが、多くのメンバーがいるコミュニティにも関わらず非常に治安が良く、日々健全で活発な活動が行われており、自浄作用の一因にも寄与しているかもしれません。 エンジニアの楽園 vim-jp # vim-jpはVimを中心としたコミュニティでありながら幅広いスキルを持った人が集っていて、それでいて多様性、透明性、自浄作用、自治能力もあるという稀有なコミュニティであり、言うなればエンジニアの楽園となっています。 年齢層の幅も広く、なんならもしかすると親子で参加しているという人もいるんじゃないかと思うくらいです。 なので、楽しいインターネットを満喫したい人は、ぜひvim-jp Slackに参加してみるとよいでしょう。 まとめ # 本当はオススメチャンネルの紹介もしようと思ったのですが、それなりに文章が長くなってきたので、ひとまず今回はこのへんにしたいと思います。 また、気が乗ったときにオススメチャンネルについてや、面白メンバーについて語りたいと思います。
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2021-05-20 20:02:02